NAの Z34 に比べ TURBOの RZ34 は エンジンの発生するトルクが大きく、
アクセルペダルを踏み込んだ時の加速が良い分
その時の騒音値も大きくなります。
双方の加速騒音を・・・それぞれに上限の82dbに合わせますと
60~100km/h位を軽負荷で走るときの負荷割合は、 Z34よりRZ34 の方が小さく
その分排気音も小さく聞こえます。
Z34用の排気管をRZ34に装着した際・・常用域での排気音に存在感が無かったので
もう少し上の速度域を狙い排気管側の共鳴周波数を
370hz から 450hz へと変更したところ
加速走行騒音値が いきなり90db 近くまで跳ね上がってしまったのです。
その後何案かの対処を行いましたが・・・大きな効果は無く
結局排気管の共鳴周波数帯を 元々の周波数よりも低い350hz近辺まで下げ
(数赤線の様に変更)
騒音値を規制値値付近まで落とすことが出来ました。
これは
エンジンの発する排気音の 3次成分 が 排気管の共鳴域と合致してしまったこと以外にも
左右のテールピースから発せられるそれぞれの排気音波の干渉が影響していました。
実験手法は割愛しますが
その実証実験で・・・左右テールから発する音波干渉による影響の大きさに
驚かされたのであります。
簡単な図解を置いときますので・・・お好きな方は・・・自力でご解読ください。
RZ34用サイレンサーの左右テールピース距離は 0.82m ですから
騒音計位置での左右のテールピースから発せられる音波は
・・・・
200hzhz近辺の成分は打ち消され、
400hz近辺の成分は増幅されてしまいます。
300hzでは以下の様になり・・・増幅方向の影響は薄れ下図のようになります。
赤(増幅領域) 青(打消領域)
300hzですと・・・・打消し合う領域が増えてきますね・・・。
RZ34 #5
https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2023/02/rz34-5.html
RZ34 #4
https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2023/02/rz34-4.html