革ジャンパー

最近来社された皆さんは・・お判りかと思いますが

・・・・

・・・

土曜日や祝祭日の営業日には・・・・・・・新作のレザージャケットをガレージの隅に

ワザとらしく置いています

10人の内2~3人位は・・・・このジャケットを見つけ・・・・・食付いてくれます

・・・

そのうち・・・おおよそ半数の方が

・・・

手触りに高級感がありますためだと思いますが

・・・

これを

((しかたね~な~・・・お布施してくか・・・・と・・・諦め・・・??))

何の説明も受けずに予約されてゆきます

皆様・・どうもありがとうございます!

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しかしながら

「この革は普通の物じゃあなくって・・・画期的な撥水革なんですよ!」

この革を製造したメーカーさんから・・・聞かされたもんですから

・・・

先ずは普通の革ジャンパーに関する 初歩の初歩を 理解すべく

あれこれ実験始めたところなのです

そんな訳で

3週間ほど前

クロゼットから引っ張り出してきたカビだらけのジャンパー2着を

https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2021/02/1-2.html

洗浄してみみたところ

・・・・・

左のバックスキンジャンパーは1.5日で乾いたのに対し

     右のジャンパーは4日経っても乾き切らず・・・・仕方なくエアコン温風で強制乾燥せざる得なかったのです

。。

そして・・・生乾きの時に・・・片半身のみ油を擦り込んでみましたが

擦りこまなかった側に対して

ほとんど違いがみられなかったのです

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このジャンパーは30年前に御徒町のミリタリーショップで購入したもので

おおよそ3~4万円位したと思います

決して

高級品ではありません

そしてよく見ると

ところどころ銀面が禿げ始めていて・・・・表皮の色と内部の色が異なっています

染色革ではなく・・・・自動車の革シートの様な・・・・塗色革なのです

。。

ありますから

・・・

その銀面(表面)には防水加工が施されているようなもんで

水も油も通しにくいのです

なかなか乾かなかったのはその為でしょうし

保湿油の吸い込みが悪かったのも

同様の理由と思います

。。

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そこで

確認テスト開始

塗色革を湯呑に固定し

・・・・

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水を注ぎます

30分ぐらいそのまま保持してから

どの位湯呑側に浸透したかを確認しましたが

・・・・

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革の裏側が湿った程度で

水はこの革を通過していません

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比較のため

もう一枚の黒い染め革でもテストしてみました

((何回かの水洗いと・・・・・濃い濃度の中性洗剤で手洗いし・・・・・強い撥水処理を落とした革です。)

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徐々に水を吸い込み・・15品くらいでこの様になり

・・・・

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湯呑側に水が抜けて行きました

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以上の実験で判ったことは以下の2点です

* 塗色革は水を通しにくい代わりに・・・一旦濡れると排出に時間がかかる。

*塗色革に油を擦りこんでも・・・入って行かない・・・・。

まだまだ続けます

。。

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