2月にお預かりしましたM3Cエンジンを・・・組立中です。
https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2018/02/post-2109.html
燃焼室に残るNC加工の痕が判りますか?
下図は吸気ポート加工後の写真ですが
実は吸気ポート内もNC加工され・・・6気筒が均一になる様作られています。
30M3 の時代からこの辺りはNC加工されていた訳でして
その時代の標準を考慮して考えるに
・・
30や36のM3は・・・・もの凄く手の込んだエンジンを・・・搭載していた訳なのであります。
エンジンネタがお好きな方は・・・下記をクリックしてくださいませ
♪
そのNC加工されたポートや燃焼室を
手加工してしまう訳ですから
どの様なポート形状がそのエンジンにっとって最適なのかを見定める
経験値を持っていませんと・・・ただの改悪になってしまいます
。
バルブシートのカット角度や組合せの違いで吸気効率が想像以上に変化することも
自身で実験計測した人でないと
判らないと思います
。
下図は
バルブシートに研磨ローターを当てぬ様・・・ダミーバルブを入れて研磨中の写真です
。
もちろん容積を合わせながらですが・・・元々がほぼ誤差極小のエンジンですから
大きな調整は不要です
。
6連スロットルも・・・完全分解して・・・内部研磨しています。
いつものようにクランクケース内の鋳物肌も研磨してしまいましょう。
この作業に一体何時間かかるんだか
・・・・・
。
綺麗だ♪
ここまで組み上がったところで
・・・・・・・・
・・・
・・
35年来である筈の・・・・・・・・・・阿吽の呼吸に・・・・・・・・乱れ少々
・・・
。
「あのさ~・・・・あそこは・・・こうしてあるんでしょ~?」
・・・
「 いや~・・・今回は・・・・こうしたんだけど・・・・・。」
・・・
「んっ・・・・?」
・・・・
「えっ・・・・???」
等と言う・・・・・・・・・・やり取りが・・・・・・有りまして
・・・・・
せっかく組上げたエンジンですが
・・・
再分解
。
(( 最良の選択は・・・進歩と共に・・・変わってゆくものなのです。))
オーナー様・・・・・念には念を入れて・・・・・組み立て直します
♪