S2K Engine

 

 

6年前にリビルトした初期型F20エンジンを

・・

この程・・・別のオーナーさんのS2Kに・・・転載

することが決まり

・・・・・

検証 と 仕様変更

を兼ね

(リビルト後1万キロ以内の個体ではありますが)

分解してみました。

 https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2015/10/h20.html

 

元々のベースとなったエンジンはこちらです。

 https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2010/07/post-1089.html

http://hukayanegi.jugem.jp/?eid=146#trackback

 

 

ピストントップには軽くカーボンが積層し始めています。

 

DSC_6473bbb (2).JPG

 

ヘッド側も同様にカーボンが付着し始めていました。

 

(( 5000㎞を超えたあたりからノッキングが気になりだすのはこのカーボンの影響と思われます。 ))

DSC_6473bbb (10).JPG

 

 

充填効率に大きく影響するインテークポートへのカーボン堆積はありませんが

・・・・・

排気ポート側は既にこの状態

 

改めて

・・・

内燃機関と言う機械は

精密機械の内部で・・・焚火しているんだな!

という事を実感する瞬間です。

 

 

DSC_6473bbb (11).JPG

 

 

 

もともと研磨仕上済のヘッドですから

洗浄層で一洗いすれば

この通り

 

画像 010kkk.jpg

 

 

 

リビルト当時に交換した130仕様のピストンも

良好な状態を維持しておりました。

 

DSC_6473bbb (9).JPG

 

 

AP1のピストンは何回かの仕様変更が行われておりまして

・・・・

リビルトの際には当然最終仕様のピストンを選択しています。

 

左100型(初期型)           右130型(最終仕様)        

画像 086nnn.jpg 

 

 

 

 

 

S2Kエンジンの弱点

 

その1

クランク軸スラストメタルとクランクスラストフェイス部分の異常摩耗

 

おおよそどのF20/22Cにも見られる症状です。

 

踏力の重たいクラッチを装備してしまった時など・・・・・この症状がさらに早く進行すると思われます。

(滑らなければ...重くする必要ないのに・・・)

 

スラストメタル

DSC_6473bbb (5).JPG

 

 

 クランク側のスラストベアリング当り面にも・・軽い引掻傷侵攻中

DSC_6473bbb (6).JPG

 

 

こちらは・・・酷く侵攻してしまった・・・物。

IMG_029mmm.JPG 

 

 

 

 

 その2

 コンロッド小端部とピストンピンの当たりがキツイ!

 

こちらもすべてのF20/22Cエンジンに共通する症状です。 

 

10万キロ越えの小端部はおおよそこんな具合です。

DSC_6473bbb (7).JPG

 

硬いピストンピンにもひっかき条痕

DSC_6473bbb (8).JPG

 

 

こちらのピンは・・・まだ大丈夫!

 

画像 075nnn.jpg

 

 

 コンロッド小端部の形状ですが・・・・上側が随分と狭くなっています。

 

鍛造ピストン内側の・・・・抜き勾配を考慮して

この様な形に設計されているようです。

 

 

 

DSC_6310ff (1).JPG

 

 

DSC_6473bbb (1).JPG

 

 

 

 

2022年5月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

アーカイブ