本日も雨。
テストコースを予約していたんですが・・・昼を過ぎても晴れる気配がありません。
という事で
しばしの間・・・・・BLOGの書き込みなど・・・・・してみましょう。

一件落着
昨日の午前中
近県にあるBMWデーラーさんにお邪魔してきました。
「何回測っても近接排気騒音値が100dbオーバーで・・・・車検不合格なんですけど・・・・・・。」
と
言われてしまった
SPEC.3・SACLAM管装備のE46M3
。
この個体の近接排気騒音値を・・・・立会計測させていただいたのです。
さんざんテストして決めたSPEC.3仕様ですが
何が起こるかわからないのが・・・・・エンジニアリングの世界
ちょっぴり緊張・・・ちょっぴり不安
。
(どんな場合だって・・・100%の自信なんて・・・ありゃしないのです・・汗。)

で
結果は?
と
言いますと
アナログ騒音計の場合・・・・・計測前に必ず行うべき・・・・キャリブレーション作業
が
出来ておりませんで
・・・
5dbほど大きめの数値が表示されていたのでありました。
早速その場でキャリブレーション作業を行い
・・・・
私の持ち込んだデジタル騒音計との数値差も確認し
・・・
その後
・・・
デーラーのスタッフさん達と一緒に
近接排気騒音値を
再計測
・・・・
・・・
無事合格でありました!
(( あ~~めでたしめでたし・・・・・ほっと一息つけました♪ ))
この騒音計・・・恐らく40年くらい前の物なんでしょうね。
(( おそらく以前は・・・・老舗の整備工場さん・・・・・・だったのだと思います。))
そろそろ最新式を購入されたほうが
宜しいのでは?

昼休みジャストで会社に戻り
・・・
本日のテストに使う予定だった加速騒音テスト用試作サイレンサーの改良作業
。
出来る限り・・・・・・テストコース上での・・・・仕様変更が
簡単簡潔に出来る様に作ります。

S660
排気管の全長を
長くする事も・・・短くすることも・・・可能な
ミッドシップ車
ですが
・・
あれこれいじくってみて
これまで見えなかったことが随分と解ってきました。

F56 COOPER-S
S660で判ってきたノウハウを活用し
F56の
排気管全長も・・・・・・・あれこれと変更確認した・・・・・結果
理論と実際が・・・・・結びつき始め・・・・ました♪
(( 何年かに一度の・・・・・大きな前進・・・・・なのであ値ます! ))
頭の中であれこれと法則を組み合わせ計算しながら
試作品を作るのですが
テストしてみると・・・おおよそその90%以上は・・・・思惑通りの結果には・・・・なりません。
論理を組立て・・・それが合っているかどうかを実際に確認検証し・・・・思惑通りの結果に至らない場合は
もう一度論理のところから考え直し
・・・・
これを繰り返すわけです。
無駄な作業も多いのですが
失敗は失敗でも・・・余計な事が判ってきますので・・・・全部が無駄ではありません。
((転んでも・・・・・ただで起きては・・・・・・いけないのです。))
最近
その正解率が・・・・・随分と上がってきて・・・・いますから
・・・
ちょっとょとは進歩したようだね♪

夕刻近くになって
長電話が得意な・・・・・お二人様より・・・・ご指名のお電話。
(( 人様の事を・・・言える立場では・・・ありませんが・・・・汗。 ))
長電話 その1
排気管に始まりまして
・・・
それが足回りに移行し
・・・・・
そして・・・・「4輪の接地荷重が・・・・・揃わないのですよ。」
というおはなしになりました。
4輪の接地荷重が前後2輪ずつ揃う事など
滅多にありません。
重心が・・・・・センターライン上にある4輪車なら・・・・そうなりますが
おおよそ・・・左右のどちらかにずれている・・・・ものでありますから
前2輪を合わせると・・・後2輪の荷重に・・・異差が発生
・・・
後2輪を合わせれば・・・前2輪に・・・・異差が発生するものなのです。
で
ナチュラルバランスさせた時の接地荷重の求め方
のお話になりまして
(( ナチュラルバランス・・・・私が勝手にそう呼んでいます。 ))
・・・
電話だけでは・・・・内容が伝わらない・・・・かもしれないので
・・・
チョッピリヒントをメモしときます。
静止時
左右の前輪荷重を合計した数値は
スプリングのセット荷重を変えても・・・・一定です。
(左右それぞれの接地荷重は変わりますが・・・・左右の合計値は一定dす。)
同じく
左側の前後輪荷重を合計した数値は・・・・一定です。
(左側前後それぞれの接地荷重は変わりますが・・・・合計値は一定です。)


で
下記の様な簡単な数式を使うと
それぞれの車輪が静止時に受け持つべき接地荷重が求められます。
接地荷重をいじくり回すのであれば・・・・この数値をニュートラル値として・・・そこから変化させて行くのが
良かれと
思うのですが
・・
如何??

長電話 その2
最近リビルトしたNSX用エンジンに組込んだ
ピストンについてのお話から
始まりまして
・・・・
・・・
・・
いつしか話題は
塩ビ管スピーカーの事へ!
(( どうやら・・・NSXオーナーさんのお一人が・・・・自作の塩ビ管スピーカーをNSXに・・・装備されてるのを見てしまったらしい。 ))
インターネット上で拝借してきた塩ビ管スピーカーの写真ですが
写真から判断するに
これは
バックロードホーン構造になっているようです。

普通は木でスピーカーボックスを作りますから
こんな断面になりますね。

私の場合は
サイレンサーの音響試験用に皆様にご協力いただきながら用意した音源装置を
あれこれといじくり回していた
時の
自分なりの発見などが切欠となり
・・・・
楽器も・・・・スピーカーも・・・・・排気管も・・・・・・そしてシリンダーとエキマニの関連も
・・・・・
考え方の根源は・・・・一緒だったんだ!
と言う結論に
ようやく・・・・最近・・・・・たどり着いたので・・・・・あります。
https://www.saclam.com/cgi-bin/mt5/mt-search.cgi?search=%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%B3&IncludeBlogs=6&limit=20
https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2014/11/post-1673.html
サイレンサーに強力なサイン波を導入するための音源装置
のつもりで作ったのに
期待したほどの音圧は得られず
・・・
しかし・・・何故か・・・フロントロードホーンのとか
・・・
シリンダーとエキマニとの物理的な関係を考える切欠になった
機械です。
ちなみに
スピーカーのリヤ側を深くして行くと
低温側の音圧を上げられます。
(密閉式スピーカーボックスですが・・・この場合は容量依存より深さ依存度が勝ってました)

それと同様
フロント側を深くしていった時も・・・・低音側が強調されてゆきます。
じゃあ・・・U~式フロントロードホーンって・・・名付けっちゃおうかな♪
と
小躍りしたんですが
当然ながら・・・先駆者達がたくさん・・・・・いらっしゃいまして
・・・

何時もの師匠におたずねしたところ
「JBLに・・・パラゴンと言う超高価な奴が有るんで・・・調べてみたら?」
と言われ
調べたのがこちら

お~~~~!
フロントロードホーンだ!!

BOSE等にも
怪しき形状のスピーカーがゴロゴロありまして
下図 上の構造を持つウーハーなどを
見つけることが出来ました。
ちなみに
下図下側はほぼ同じ音響特性を持つ構造体ですが

実は私も・・・ついでに実験したことが・・・あるのです。
確かに共鳴帯域を・・・より低音域に持って行く事は・・・・出来ましただが
・・・・
絞り込みにる音量不足が欠点と思われました。
(( NSXの狭い室内空間で・・・・なるべく耳元近くに・・・・この構造の小型ウーハーを装備するのは・・・有ではないでしょうか? ))

一升瓶の口元に息を吹き付けると
ぼ~ぼ~鳴りますよね
。
同じく一升瓶の底にスピーカー設置用の穴をあけ
一升瓶(レゾネータ)の共鳴周波数近くで鳴らせば
・・・・
一緒の事なのであります。
周波数帯域の調整は
口元にホースを継ぎ足したり
瓶の容積を変えたりすれば良い訳で

マットブラックのBOSEより・・・・・ガラス瓶で作られた一升瓶スピーカーの方が・・・・・おしゃれだと思うんですが
・・・・
誰か
・・・・
作ってみない♪