1986年 その1

 

30年ほど前のお話です。

 

んっ??・・・・チミはまだ・・・生まれてなかったのかい???? 

 

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米国駐在も2年目となりまして

多少はあちらの生活とお仕事になじみ始めた頃であります。

(( まわりのアメリカ人さん達には・・・えらい迷惑をかけたものだと・・・思います。 ))

(( 1年目のお話は・・・・その内にね♪ ))

 

1年目のSCCA・クラブレースでの活動が・・・・・(あれこれ有りましたが)・・・・計画通りに推移しましたので

・・・

2年目は少しレベルを上げて・・・・セミ・プロクラスへの参入となりました。

(( 運営チームを現地法人内の社内チームから・社外セミプロチームへと変えたので・また一からの出直しとなりました。 ))

 

 

手持ちの素材は1.6L のFF車

・・・

参入できるカテゴリーは限られておりまして

・・・・

あれこれ検討した結果

IMSAのインターナショナル・セダンと言うクラスに参戦することになりました。

(( 全米をラウンドする興業ロード・レースの前座(の前座)です。))

(( FF車でのプロレースって・・・・これしか無かったのです。 ))

 

車両の改造度は

当時のFIAのGr.Aに近い改造内容でしたが

・・・

エンジンやトランスミッションの自由度はより大きく・・・・・しかし・・・タイヤがファイヤーストーン製のプアーなストリートラジアル。

・・・・

 

エンジンは・・・1年先攻して開発されていた・・・Gr.A向けの1.6L

ベースに

 

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北米のサーキットで使われている・・・高オクタン価ガソリンに合わせて

さらに高圧縮化 

・・・・

ボア系もほんの少し大きくして・・・・レギュレーションギリギリ。

 

 

(( 当時のGr.A用がベースですから・・・2本リング ))

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Gr.Aと違い・・・・・キャブレターを使う・・・・・ルールでしたので

インテークマニフォールドを新設計

 

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1.4Lから3Lまでのエンジン搭載車が混走しますので

排気量ごとに

ベンチュリーサイズ と 車重 と タイヤサイズ

など

規制が入る・・・・ハンディキャップ・・・ルールでありました。

 

 

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 排気系は完全にフリー

 

 ダイナもテストで仕様決めて・・・マキシム・ワークス先代社長に・・・・火曲げして作ってもらった

・・・

4-1レイアウトです。

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オイルパンは

スリックタイヤを使うGr.Aクラス向けに開発された部品ですから

・・・・

普通の市販ラジアルを使うクラスにはこれで十二分・・・・・・・数年間ノートラブルでありました♪

 

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駆動系もGr.A用の物を転用しまして

・・・

これに加えて何種類かのギヤセットとファイナルを特別に用意したのであります。

 

MAZDAのファミリア や VW GOLF 辺りは 無視して良い相手でしたが

・・・・

大きなエンジンを積んでいる ダッジ や シボレー に

・・・

高速サーキットで離されないために

・・・・

絶対に必要であった部品です。

 

DSC_0175bbbb (9).jpg

 

その2へ続く(多分・・・・。) 

 

 

 

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