NA2 バルブガイド交換

 

オーナーさんからのご依頼で

エンジンリビルトに合わせてバルブガイドの打変えを行いました。 

 

ヘッド全体をオーブンで軽く加熱し・・・バルブガイドをプレスで抜取り

 

IMG_8714nn (1).JPG

 

 

古いガイドを抜いたままで・・・・インテークポートを研磨

 ((ガイドの出っ張りがないので・・・研磨作業の効率良く進みます。))

IMG_8714nn (2).JPG

 

同じく排気ポートも研磨

(右側の穴は・・・・2次エアー用)

 

IMG_8714nn (3).JPG

 

 

ヘッド周りの研磨作業後・・・・オーブンで全体をを再加熱

新品のガイドをプレスで圧入します。

 

レースエンジンに使われている銅合金製のガイドは あえて使わず

・・・

ホンダ純正部品への交換です。

耐久性を考えると・・・・ストリート用に銅合金系のガイドは・・・・お勧めできません。

((ワンシーズンで1~2回ほどガイド交換するようなレースエンジン向けですね。))

 

 

純競技用エンジンの新組を経験しているエンジン屋さんですから

(加工が上がったばかりの部品類を逸品ずつ点検&仕上加工しながら組立てゆく作業です。)

 手際良いですね♪

 

IMG_8714nn (4).JPG

 

 

 

ここから先が・・・・少々大変!!

 

リーマを使い・・・・・ガイド穴の内寸を・・・・ 正規サイズに加工してゆくのですが

 サービスパーツとして出てきた新品ガイドには

0.1㎜ほどの余肉がついていて・・・・慎重さに加え・・・体力を必要とする仕事となりました。

((何せ24本もありますので・・・・・・・ね。))

 

 

IMG_8714nn (5).JPG 

 

バルブガイドを打ち変えますとバルブセンターが若干移動しますので

バルブシート部分をいつもより多めにカッター加工

 することになります。

 

このカッター加工寸法には・・・・長年の流試ベンチ開発作業で見つけた・・・・・ノウハウが

詰まってるのでありまして

サービスマニュアルを見ながら削っている訳ではありません。

 

この部分の微細寸法が・・・・ポート全体の流量性能に・・・・大きく影響してきます。

 

IMG_8714nn (6).JPG

 

 

 

シートカット後・・・バルブとシートを摺合せ

・・・・

その後

燃焼室容積を計量し・・・・・燃焼室表面を削って

容積調整いたします

 

IMG_8714nn (7).JPG

 

 エンジン組立作業を行うメカさんには

その方の性格による・・・・・向き不向きが・・・・・あると思います。

 

セッカチな人や・・・性格の良い加減な人には・・・向かない業務です。

 

 

「あっ・・・U~さんは・・・全く不向きじゃないですか・・って??」

エンジンにつきまして・・・・今現在 U~ は・・・・・ノータッチですから・・・・ご心配なく!

 

 

 

 

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