オーナーさんからのご依頼で
エンジンリビルトに合わせてバルブガイドの打変えを行いました。
ヘッド全体をオーブンで軽く加熱し・・・バルブガイドをプレスで抜取り
古いガイドを抜いたままで・・・・インテークポートを研磨
((ガイドの出っ張りがないので・・・研磨作業の効率良く進みます。))
同じく排気ポートも研磨
(右側の穴は・・・・2次エアー用)
ヘッド周りの研磨作業後・・・・オーブンで全体をを再加熱
新品のガイドをプレスで圧入します。
レースエンジンに使われている銅合金製のガイドは あえて使わず
・・・
ホンダ純正部品への交換です。
耐久性を考えると・・・・ストリート用に銅合金系のガイドは・・・・お勧めできません。
((ワンシーズンで1~2回ほどガイド交換するようなレースエンジン向けですね。))
純競技用エンジンの新組を経験しているエンジン屋さんですから
(加工が上がったばかりの部品類を逸品ずつ点検&仕上加工しながら組立てゆく作業です。)
手際良いですね♪
ここから先が・・・・少々大変!!
リーマを使い・・・・・ガイド穴の内寸を・・・・ 正規サイズに加工してゆくのですが
サービスパーツとして出てきた新品ガイドには
0.1㎜ほどの余肉がついていて・・・・慎重さに加え・・・体力を必要とする仕事となりました。
((何せ24本もありますので・・・・・・・ね。))
バルブガイドを打ち変えますとバルブセンターが若干移動しますので
バルブシート部分をいつもより多めにカッター加工
することになります。
このカッター加工寸法には・・・・長年の流試ベンチ開発作業で見つけた・・・・・ノウハウが
詰まってるのでありまして
サービスマニュアルを見ながら削っている訳ではありません。
この部分の微細寸法が・・・・ポート全体の流量性能に・・・・大きく影響してきます。
シートカット後・・・バルブとシートを摺合せ
・・・・
その後
燃焼室容積を計量し・・・・・燃焼室表面を削って
容積調整いたします
。
エンジン組立作業を行うメカさんには
その方の性格による・・・・・向き不向きが・・・・・あると思います。
セッカチな人や・・・性格の良い加減な人には・・・向かない業務です。
「あっ・・・U~さんは・・・全く不向きじゃないですか・・って??」
エンジンにつきまして・・・・今現在 U~ は・・・・・ノータッチですから・・・・ご心配なく!