さてさて、
「Z33排気管開発ストーリー その3」
を読み込んだ方は、
SACLAMが1/3長さ・プライマリーパイプを採用した理由を・・・
大よそお分かりいただけたと思います。
でも・なんで??
「その4」は
あんな内容・・だったのか?
・・・・・・疑問に思う人もいらっしゃるでしょう!!!
その点については・・・・・・後々つながってきますので・・・・・・・・・・
予備知識として・・・・頭の片隅にでもしまっておいてください・・・・・・・・・。
で・・・・・・・本日は・・・・・・サイレンサーの方はパスして
Yパイプのお話!!
大昔っから・・・・・SACLAMホームページのTOPICSをちゃんと読み込んでる方々なら・・・・・・・・・
何も・・・
今更解説する必要は無いのでしょうが・・・・・・・、
そうじゃない方もいらっしゃるんで・・・・・・再度・・ご説明!!!!
スポーツカーに載ってる・・・・6気筒エンジンのエキマニ・・・・・、
通常・・・・・・6-2-1配列になっていて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
(そうじゃ無い車もございます!!)
パーツリスト上の部品名で検索すると
3-1部分のみにエキマニと名付けられています。
しかしながら
NAエンジンの性能向上を狙って
エキマニの果たす効果を考える時は
6-2-1構成部分全体を考えた方がよろしいのです。
またまたBMWの排気管を例に出てしまい・・・・・恐縮ですが・・・・、
これは・・・・・・・直列6気筒用の排気管・・・・・。
前3シリンダーと後3シリンダー分が
それぞれ3-1集合し
おおよそ・・・・・・1.5mほど後ろで・・・・・集合させています。
「フルデュアルの方が・・・・・・排気抵抗が少なくって・・・・高性能なんじゃないのかい???」
プロアマ問わず
誰もが直感してしまう・・・シンプルな疑問・・・・。
しかし・・・・それが・・・・・大間違いの・・・・元!
フルデュアル排気管は、
NAエンジンをチューニングするときに活用すべき・・・・・
排気管内部で発生する物理現象を使い切れてない・・・・・・証拠。
だと・・・・おもいます。
・・・・・・・・・私はね・・・・・・・・・・。
早とちりの・・・U~さんが・・・言ってる事ですから・・・
当たってない事もありますからね!!
ご注意ください!!!!
ホットハッチ1.6リッター4気筒や、
2リッターFRスポーツ向けのチューニングパーツ作りが・・お仕事だった・・・・頃、
トップエンドパワー追求が・・・絶対要件・・・・!
自分が乗ってたのも・・・・・・S2K改造車・・・・。
6000~9000rpmてのは・・・・とっても官能的ですし、
下手な3リッターなど・・・・・簡単にしのいでしまう・・・・高性能・・・・。
こんなおもろいエンジンは・・・・他に・・無い!!!!
・・・・・っと思ってました・・・・・・・・。
その後・・・SACLAM・・・・始めてから・・・
パーツ開発のため・・M3や・・・・GTAに接してみて
「いやっ・・・違うぞ。」・・・・・「それだけじゃ・・・・無いんだっ!」て
気が付いて・・しまったんです。
https://www.saclam.com/alfa_kumi/alfakumi_index.html
https://www.saclam.com/short_topics/156gta_powercheck/156gta_powercheck.html
https://www.saclam.com/short_topics/156airbox/156airbox.html
6000~9000rpmまでがとっても官能的なS2Kのエンジン。
一方・・・・6000rpm以下では・・・・トルク・スッカ・スカ・・・・・加速しないエンジン・・・・・。
これに対して・・・・V6 3.2L・・・・ALFA・156GTA・・・・や、
V6 3.0 スパイダー。
https://www.saclam.com/short_topics/alfa_spider2/alfa_spider2.html
高回転での官能性は・・・・無かった・・・が、
(7000rpm手前で・・・レブリミッターに当たっちゃいます・・・涙。)
しかし・・・・・常用域である・・・・・・・3000rpm辺りの強力な加速力・・・・。
「普通に乗ってたら・・・・絶対・・・こっちのほが・・・速い!!!!」
・・・・・・・と思ってしまった・・・・・の。
36M3や46M3は・・・・・・は別格として、
中速域ピックアップトルクの重要性を・・・一番思い知ったのが、
Z4 3.0L用の排気管を・・・・・作った時・・・・・・・・・・・・・・・・だった。
この車に積まれた・・・3.0リッター直列6気筒エンジン。
試作前に一回りしたんだけど・・・・・・、
何の感動も
・・・・・・・・無かった・・・・・・・・。
確か・・・6500rpmまでしか回らないエンジンだったし・・・・・・・・、
中速域のピックアップも・・・・・大したことない・・・。
GTAに近いエンジンスペックなのに、
あまりに・・・・違うのだ!!
でもって・・・・・・最終的に決った・・・・・排気管仕様が・・・これ。
エキマニが別機種の物ですが、
こんな具合です。
セカンダリーパイプの長さに・・・・・・・注目してほしい・・・・・・・・・・・・・。
実は・・・この長さに落ち着く前に・・・・・・・もっと前方で集合させた物も作ってみたんです。
そう・・・・・5000rpm位で・・・・上手い具合に吸出し反射波が利用できる長さ・・・・に。
しかしながら・・・・・5000~6500rpmの・・せま~~~い・・領域・・・。
ほ~~~んの一瞬で・・・・・・・・・・終わっちゃうし・・・・、
高回転を追う限り
6500リミットのこのエンジンじゃ、S2Kにかなわんのだ!
で・・・・・趣向を変えて・・・・3000rpm合わせのセカンダリパイプを作ってみたら・・・・・、
エンジンの性格が・・・・全く変わって・・・・しまった!
良いのです!
まるで、ALFA・GTA・・・・・の様!!
この・・・・・M・・じゃない・・・・Z4 3.0L に使われてる排気管・・・・・
エキマニは・・・・・・・ブランチタイプの直下型触媒付き・・・・・・・・・・・。
それでもって・・・・・・・中間パイプが・・・・・フルヂュアル!!
クロスポイントが・・・・・・無いのです!!!
その6 に・・・・続く!!