Z33排気管開発ストーリー その6

                        

               オーバー3リッター・エンジンにとっての・・・常用域ピックアップトルクの重要性。

                  そして、それに深くかかわる・・・・・セカンダリーパイプの集合位置。                  

                         

 

                      これを・・・・もったりエンジンの・・・・Z33に応用すれば、

                   元気なエンジンに変えることが・・・できるのじゃないか????

                           ・・・・・・・・・と考えるようになったのは、

                             当然の成り行き・・・・・・でした。

 

 

 

 

                                                           Z33HRの床下写真です。

                上側が前方になり、エキマニは見えませんが触媒下側とYパイプが写ってます。

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 こちらは、BMW Z4M(8000rpmリミットのMエンジン付き)の床下まわり写真です。

上側が・・・前方で、3-1タイプのショートエキマニは見えませんが、

その後に続くキャタライザーとセカンダリー集合部が写っています。

  

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                           8000rpmリミット M・エンジンの場合には

                       キャタライザー以降に位置していたセカンダリー集合部を

                    下記のように前方に移して・6000rpm近辺のトルクアップを狙いました。

                          より・高回転型のエンジンとする仕様変更です。

 

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                         しかし・・・・6500rpmリミットのZ4エンジンでは・・・、

                          3000rpm合わせのセカンダリーのほうが正解!

 

                     上は・・・・普通のZ4。 下はMエンジン用。  狙い所を変えてます。

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                      ストレート・シックス、フラット・シックス、ブイ・シックス・・・・・・。

                                どんなエンジンでも・・・・

                            排気バルブの開く間隔が均等であれば、

                                    基本は一緒!!!

 

     

                Z33VQ-DEに搭載されている・・・・・3.5リッターのV6エンジン・・・・・。

            BMW Z4 (M・エンジン搭載じゃ・・・・・ない奴)と同様、モッタリ・眠たいレスポンス。

                  だったら・・・・Z4の時と・・・・同様の手法が使えるぞ・・・期待・・大!!

 

                  Z33用に・・・・・・何種類か用意した・・・・・何種類かの・・・Yパイプ。

                             あたしの心中・・・本命は、

                          まん中の・・・・なが~~~~い・・・一本。

            ハイギヤードのZ33には・・・・3000rpm当たりでの強力なピックアップが・・・・・・・似合いそう♪                 

 

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                          しかし・・・・走行テストの結果はというと・・・・・・、

                                 Z4の時とは異なって・・・・、

              どれを装着しても・・・・・・・「これが・・良いね!!」と言う・・・大きな変化を・・・・感じなかったのだ。

                                          

 

 

 

 

 

                         自分のおしりの感覚が・・・・・・鈍いのかね??

                                 そう思って・・・・・

                  初代 76Z オーナーさんの車にも装着して・・・数週間ほどモニターテスト。

 

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                           赤いHR(K山号)でも・・・・あれこれ・・・テスト。

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                        結局・・・・皆さんのご意見も・・・・私と意見とほぼ一緒・・・・・・。

                              何故か・・・Z33に積まれてる・・・VQエンジン、

                         セカンダリーパイプの仕様変更に・・・・・・・・鈍感であったのだ。

 

 

                シャシダイナモで・・・・・・性能の変化を詳細にチェックしながら・・・・・調べてゆけば、

                   Z33用Yパイプ・・・・試作品3本の良し悪しは・・・判定できたと思うんですが、

                            何れにせよ・・・・・感動がないのだ!!

                                     おまけに

                            ドライバビリティーや・・・・排気音に対して

                                  問題アリの部分もあって

                                   中断決定!!

                        

 

          「感動のない商品は・・・・・存在の価値なし!!」・・・・・っと・・・強がるSACLAMおじさん・・だったのです。

                     

  

 

                                    さてさて・・SACLAM社には、

              開発テスト途中で・・・・・・・放置(放棄?)してしまった物件が・・・・・・・・・・・・・・・多々あるのです。

                      U~さんは・・・・飽きっぽい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・からね~~~呆・・・。

                                     っと・・お思いでしょうが、                                         

                                          実は

                                    逆なのです!!

 

 

        あたしは・・・・・・この手の技術的疑問に・・・・・・病的なほど・・・・と~~~ても執念深いのですよ!!

             解決できなかった問題や、理解できなかった物理現象など・・・ず~っと・・・・心の中に残ってて・・、 

                                     何年後かに

                                  何かでひらめいた時に

                                   やり直してみたり

                   あるいは・・・・時間や環境の変化が・・・・解決策を用意してくれるのを待ってたり・・・、

               (E46M3用エキマニなど、それをテストしてみたいという好き者さんが・・・・結果だしてくれたり・・・。)                         

                              ほんとは・・・すてちゃ・・・・いないのです。

  (結果の出なかった、1ZZELISEのエキマニ・テストだって・・・・・どうやってシャシダイナモ入手するべ~か・・思案中ですからね。)

               https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2007/12/post-485.html

 

                

                                 排気管による吸出し効果は、

                  排気バルブと吸気バルブが・・・同時に開いているときに・・・・・活用できる効果なので、

                     BMWエンジンのように・・・・・中速域で・・・・オーバーラップの大きくなるよう

                            積極的にカム進角を活用しているエンジンには

                                  大きな影響力を持つんだが、

                       オーバーラップが少ないと・・・・いくら排気管側から吸出ししても・・・・、

                         インテークポートの新気・・を引きずり込むことはできないんです。

 

               1990年代前半に・・・・いち早く・・・・カム進角コントロールを採用した・・・・・BMW・・・・。

                     2000年代になって・・・・後追いで・・・・採用し始めた・・・他社(日産含む)・・。

                             もっと開角の大きなカムを使って・・・

                           カム進角コントロールを・・・・・大胆に行えば、

                     ・・・・・っと思うんですがね・・・・・・・・・・・・・・・・・Z33のエンジン・・。

                        そのうち・・・機会を見つけて・・・その先を見てみましょうね♪                             

 

                                

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                        お好きな方は・・・・・このあたりを・・・読み込んでください。

                https://www.saclam.com/short_topics/ex_mani_tuning/ex_mani_tuning.html

                     https://www.saclam.com/todays/todays_saclam/2009/12/

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                              その7に・・・・続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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