111Rエキマニ開発
 

2ZZエンジンが搭載された111R、“馬力アップは至難の業”・・・・
と噂されているけれど・・・・・・・、本当はどうなのでしょう?

    
 
   
 
テストしないで結論は出せません。早速シャシダイナモテストしてみましょう。
写真は標準状態。
 
   
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こちらは取外した標準装備品。
 
   
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  合理的構造の4−2−1エキマニであることは以前お知らせしたとおりです。  
 
   
 
早速試作用の簡易冶具を準備しました。
EX-MANIのようにレイアウト作業が難しいものを試作するときには、現車上では無く、試作治具を起こします。 この方が早くて精確な作業が可能です。
 
   
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  いよいよプライマリーパイプのレイアウト開始です。 11    
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プライマリーとセコンダリーの構想(4-2-1レイアウト)が決まったら、実作業に入る前にダイナモテストを行い、長さを決めましょう。
*テストもしないで4−2−1配列に決めちゃったか?・・・・・・・
 あははは・・・・・、こういう時こそ経験値がものを言うんですね!
 
   
 
 
     
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  管長調整式のエキマニをレイアウト中です。  
 
   
 
 
     
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  車両に組み込むとこんな風になりました。  
 
   
 
 
 
   
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  それでは、シャシダイナモにセット開始です。 20   インテークエアーは室外よりダクトで供給します。
 
   
 
リアバンパーは断熱シートで覆います。
 
   
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エキマニはこんな具合です。
このままでは走行は出来ませんが、ダイナパックでのテストには十分です。
 
   
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168馬力・・・・・ということは・・・・、実力185馬力。立派なもんです。
さて、どこまでエキマニ・チューニング出来るのかな?
 
   
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  早速テスト開始です。 26    
 
   
 
 
     
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  エキマニの長さを変えて・・・・166馬力。
ちょっと悪くなりました。
28   テスト毎に排気管の仕様を変えてゆきます。
結構な手間ですが、ミッドシップなのでシャシダイナモに据付けたままの作業が可能です。
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  再度管長を調整して177馬力・・・・ようやくスイートスポットに入ってきたようです。
 
   
 
 
     
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  管長を微調整して175馬力・・・・う〜む。 31   再調整を繰り返し、ようやく178馬力・・・・この辺が4-1レイアウトのピークのようです。
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  ここらでエキマニの配列を変更します。4-1から4-2-1への変更です。
4-1の調整パイプはこんな風になってます。
 
   
 
 
     
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  4-2-1レイアウトにしたら ほら、やっぱり、180馬力。ほんの一寸ですが良くなってきました。
実力198馬力・・・充分立派ですが、もう少し欲張ってみようかしら。
4-1はピークパワー、4-2-1は中速トルクを・・・などと言うセオリーはこのエンジンには当てはまりません。
34   最後にSTDエキマニの体力測定を行いました。
結果、測定馬力が169馬力ですから、実力値が186馬力位です。
ということは、エキマニをチューニングすると10馬力上乗せできるようです。
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  ということでパイプ長が決まり、走行用試作品のレイアウト再開 です。
 
 

エアーボックス関連でも4〜5馬力取れそうですから、吸気排気部品の交換で200馬力オーバーも充分可能です。
だけどこのエンジン、ずいぶんとピーキーな性格で、パワーバンドが2000回転しかありません。6速MTを駆使してもパワーバンド維持は至難の技、峠道だったらVVCエンジンをファインチューンしたほうが速いかもしれませんね。