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Alfa
156 エアボックスキット開発情報!
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Alfa 156
2.0JTS(直列4気筒 2リッター DOHC 16バルブ 直噴型)用のエアボックスを造ることになった。
さて、何馬力とれるか?・・・エンジンルームを拝見!
写真をクリックすると大きな写真をご覧になれます。
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なるほど。エアーフローメーターからスロットルバルブまではブロー成型チューブでつながっているんだ。
えっ??こんな大切な部分にブロー成型チューブ??
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アルファに限らず、どのメーカーの車にもいえることだが、エンジン本体は良く出来ているのにその周辺部品が・・・という事が意外と多い。
156もエンジン本体は立派な造りだが、その周辺にお粗末な部品が・・・・
だからチューニングパーツに存在意義が生じるんだけど。 |
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ブロー成型チューブの端末がエッジ状のまま残っているのがわかるだろうか?これは良くない!
アルファのオーナーには、先ずこのエッジをスムースに加工することをお勧めしたい。DIYで出来るのでやってみてはどうだろう。 |
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エアークリーナーボックスとバンパー内に隠れているレゾネータボックスを外してみた。
やたらと大きな消音レゾネータだ。 |
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この大きなレゾネータボックスはフロントバンパー内左側部分に入っている。
そして バンパー左サイドの開口部からバンパー内側に導入された外気を吸入している。 |
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ラジエターで温められた熱気を吸い込んでいないところはヨーロッパ車の美点だ。しかしレゾネータ部分の吸気通路は狭く、エッジ処理も良くない。
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エアクリーナーボックスの中には通過面積の大きな大型の円形エアフィルターが入っていた。
吸気抵抗は少なそう。 |
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さらに分解すると、細長いファンネルが出てきた。
このファンネルのデザイン・・・好きではない!
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組立構造上の関係か?先端ほど細くなってゆく。
エアーフローメーターへの流れでも整流しているのか? |
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先端が細くなってしまうファンネルとエアーフローメーター。
数馬力はロスしていそうだ。
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先ずはエンジンルーム内のブロー成型チューブを70oのアルミパイプに変更。
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次にこんな部品を試作してみた。
フィルター取付フランジとエアーファンネルを一体化。17Sムク材からの削り出し。
コストの問題でこのままでは商品化出来ないが先ずはテスト用に製作。
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ブラケット類を装着したところ。 |
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ファンネルやエアーフローメーターなどを組込み、エアーボックス本体の形状を検討中。 |
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この白い物体がマスターモデル。
これでエアーボックスの形が決り、ジョイント部分を旋盤で造って接着した状態。
この後さらに割面フランジを工作し、型取りが始まる。 |
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カーボンファイバー製のエアーボックスが出来上がった。 |
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試作用に用意したテスト部品。 |
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左の部品を組込んだ状態。 |
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テスト車に装着し、試走をしてみる。
吸気音の大きさにびっくり!!(僕の感覚的許容範囲を超えてしまった。)
エンジンは快調に回るようになったが、この吸気音はシルキーなアルファには全く不釣合い。スポーツカーでも許せないレベルだ。
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吸気ファンネルを二重管にし、開放端と閉塞端からの反射波を干渉させ消音を試してみた。そこそこ効果あり。 |
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次は入口パイプをシリコン製のジャバラに変更。ジャバラの減衰効果と全長変更による効果を試してみた。
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取付けはこんな感じ。
好結果を得られたが、静かすぎて逆に面白くない。 |
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ちょっと短めのダクトでもテストをしてみた。 |
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この長さだと3000rpm付近での吸気共鳴音が残る。高速道路での巡航域なので共鳴域はもう少しずらしておきたい。 |
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ジャバラの代わりにこんな物も試してみた。
何とかテストが終了。ここから先はこのキットを如何にして製造するかが課題だ。 |
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続いて156GTAのエアーボックスにもチャレンジ!
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GTAのエンジンルームを覗いてみる。
ここにもブロー成型のインテークが使われていた。 |
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このインテークパイプにはレゾネーターが装備される。 |
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内径はそこそこ大きいが、端面内側にはバリが残っていた。イタリアンだなー。 |
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エアーボックスの基本デザインは4気筒車と一緒だが、レゾネータボックスは無い。 |
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また、当然ながら大型のエアーフローメーターが装備されている。(なんでレゾネーターボックスがないんだろうか??) |
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GTA用のエアーフローメーターとファンネル。 |
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やはりファンネル形状は好きになれない。 |
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入り口部分はこのような格子構造になっていて、エアーフローメーターを通過する空気を整流している。 |
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GTAのエアーフローメーターに合わせてファンネルを試作してみた。 |
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エアーフローメーターにシリコン製のホースを取付けバンドで固定する。 |
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エアーフローメーターにエアボックス本体を取付ける。 |
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そしてテスト車に装着。 |
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開口部分はパワー最優先で冷気を吸い込める場所を選んだ。
したがって深い水溜りに強引に突っ込んではいけない。
シリンダーに水を吸い込みウォーターハンマー現象でエンジンが壊れてしまう。 |
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試走結果は全域でトルクアップを実感できた。この部品はお勧めだ!さらに4気筒車で問題となった異常な吸気音増大もなく、あっさりと仕様が決定してしまった。
最近の車は排気系よりも吸気系をいじった方が効果的な事が多い!「エアークリーナーか?」などと言ってバカにしてはいけない。
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