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カウルを外すと、ブレーキの全容が見える。これはフロント右部分を後方から見たところ。キャリパーの位置関係がわかる。   2   ロックペイントが施されていて、これをカットするナットが カシめられているのでナットをとるためにカシめをといた。  

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  ブレーキの分解は、キャリパーの取り外しから。ボディ側に取り付けボルトがあるので、これを外すとキャリパーが取れる。  
     
4   外したキャリパー。内部にブレーキパッドがセットされている。ピストンは対抗2ポッドタイプが採用されている。   5   キャリパーが外れたら、今度はローターを取り外す。走行距離がそれほどないため、ローターはハブと簡単に外れてくれる。   6  

取り外されたローターはアルミ製で、口径282.5mm、ローター厚は26.0mm。PCDピッチは95.25mm。初期のエリーゼのローターはアルミ製。98年6月まで。この車はアルミ製のローターがついていた。STDのローターとパッドではミュウが上がらず、ペダルを思いっきり踏まないと車が止まらない。現代のクルマとしてはちょっとプアー。

 
     
7   サスペンションシステムと一緒にハブ&ベアリングごと取り外してみる。このためにはボディ、ステアリングと切り離す。   8   ステアリングを切り離すためには、このようなタイロッドエンドプーラーを利用する。ハンマー等で叩くとエンド部をダメにする。   9   サスペンションのアッパーアームはボディにボルトで留められている。クリアランスが少ないので、外す順番が決まってくる。  
     
10   このように取り外されたフロントのサスペンションシステム。ハブ、バックプレートがアルミのブラケットにボルト留めされる。   11   右のシステムを裏から見たところ。左端のボルトはキャリパーを、その下の穴はタイロッドエンドでステアリングがはまる。   12   さて、今度はリヤ側のブレーキ&サスペンションの分解に取りかかろう。これも基本的にはフロント側と同じ仕組みだ。  
     
13   ローターを外したらショックの番。アッパー側はボディに、ロワ側はアルミブラケットに一本のボルトナットで留められている。   14   取り外されたリヤショック。メーカーはコニーでスナップリングを用いた。車高調整式の直巻コイルスプリングと組み合わせたタイプを使用している。   15   アルミのブラケット部分にはハブが組み込まれている。こことアッパーアーム等を分解することで、バラバラになってくれる。このシム枚数を変更するとアライメントが変わる。  
     
16   取り外されたハブ&ブラケット部分。ブラケットは長い押し出し素材から切り出して作られている。合理的な作り方だ。しかしなぜか後期型は普通のスチール鍛造品に変わってしまった。トラブルでもあったのか?   17   ハブから抜かれたドライブシャフトが見える。この反対側はボディセンター部にあるデファレンシャルに差し込まれる。   18   リヤのドライブシャフトをデファレンシャルから抜き取る。ロワアーム類を取り外せばリヤブレーキ&サスのバラシは終了。  
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