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リヤ部分の分解の最初は、エンジン下に装着されているアンダーカバーの取り外しから。ボルト数本で留まっているだけ。   2   ラムエアー効果を狙ってか、三角状のエアダクトが2箇所設けられたアンダーカバー。だが、それほど効果はなさそう……だが??  

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  フロント同様、リヤフェンダー内にもインナーフェンダーが存在する。取り付け穴位置の精度が低く、ビスを緩めるのも力が必要国産車のレベルとは程遠い!  
     
4   このようにインナーフェンダーを取り外す。インナーフェンダーが厚く硬いので、力ずくで! そうすると内部の構造が顔を覗かせる。   5   リヤのサブフレーム部分に、サスペンションアーム類はセットされている。エンジンンはメインフレーム側に搭載されている。   6   組み付けたひとが覚え書き風に書いたものが見える。ワイヤー類の取りまわしなど、ちょっと雑な作業がされている?  
     
7   下まわりがスッキリとしたら、エンジンフードを取り外す。耐熱ホース&タイラップで配線が守られている。   8   この内部にカプラーがあるので、これを外しておけばあとは蝶板を外せばエンジンフードは簡単に外れてくれる。   9   開口部が大きく、しかもFRP製なので、エンジンフード自体は、拍子抜けするほど(予想通り?)軽い。  
     
10   エンジンフードが取り払われた状態。下にあるのはトランク部分のフード。樹脂製のフードは簡単に取り外すことができる。   11   横置きされたローバー製1800ccDOHCエンジン。インテーク側がリヤ側に、前傾して搭載されている。インテークマニホールドとスロットルボディはプラスティック。   12   さて、リヤカウルを取り外す作業に入ろう。下のネットを取り外す。カウルとフレームはこの部分でボルトで共締めされている。実はこの作業は不要であった。  
     
13   トランクフードを外してみると、ECUが顔を覗かせる。カウル側にくっついている配線とフレーム側を外しておく作業が必要。   14   ドア後部の部分は、簡単にボルト留めされているだけ。リヤ部とここを外せば簡単に外れそうな気がするのだが……。   15   メインフレームとカウルを留めているボルトを外していくと、次第にカウルは外れていく。だが、まだなにかひっかかっている。  
     
16   こんなところにまだ配線が隠れていた。左リヤフェンダー上部の配線を外せば、もう大丈夫なはず。いよいよカウルを外そう。   17   FRPカウルは支持ボルトをすべて外されているので、グニャグニャ状態。割ったりしないように慎重に持ち上げていく。   18   3人がかりでリヤカウルを持ち上げた状態。カウル側に配線がセットされている様子がよくわかる。意外に少なかったのも事実。  
     
19   リヤカウルが外れると、メインフレームとサブフレームにうまく分割されている。エリーゼの心臓部分が白日のもとに曝される。   20   エンジンに関する部品は、メインフレーム側に搭載されている。どうやらサブフレームを先にバラしたほうがよさそうだ。   21   そこで、サブフレームのリヤ部にマウントされているサイレンサーから取り外し作業を開始することにした。  
     
22   サイレンサーはマニホールドとのフランジ面のボルトを外せば、あとはサブフレームに吊られているだけ。   23   エンジン付近にサーモテープを発見。どれくらい温度が上がったのか見てみると、150度を超えていた。フレーム製造時に接着剤を硬化させるときの温度チェックで貼られるのか? それとも実走時のエンジンルーム温度がここまで上がってしまうのか?   24   エアコンのコンプレッサーにいくホースはメインフレーム側に設けられていた。下からまたホースが伸びてコンプレッサーに。  
     
25   フロント部分のLLCは抜いたのだが、リヤ部分にもLLCのドレンボルトがある。双方から抜いてやらないと完全に抜けない。   26   LLCの容量は6リットル。今度組み付けるときに入れるときのエア抜き作業はけっこう手間かかりそうな予感が……。   27   ついでにエンジンオイルも抜いておこう。当然のことながら、ドレンボルトはオイルパンにセットされている。  
     
  28   ここでエンジンとメインフレームの接合部分をチェックしてみる。これはエンジンを搭載している上部マウントの付近。     29   セルモーター部分の上部にスチールのパイプが通っていて、フレームとエンジンを固定している。     30   コンピュータはトランクの左フェンダー裏部にセットされている。エンジンの発生する熱の影響を受けさせたくないからだろう。  
 
     
  31   分解作業は、リヤのサブフレームを取り外すことから開始。まず、トランク内装部品から取り外していくことにする。     32   エンジンルームとの隔壁は、アルミでサンドイッチされたウレタンで構成されている。耐熱性の素材を使っているのだろう。     33   下に消音器がセットされるために、断熱材を貼り付けて、トランク内に熱が伝わるのを少しでも防ごうとしている。だけどこの車のトランクには大切な物は入れない方が良い!  
     
  34   が、意外なことを発見。バラシの前日に降った雨が、この部分にまで進入していた。カウルのどこかの部分からきたのだろう。     35   さて、いよいよサブフレームをメインフレームから切り離すことにした。ボルト留めされていて簡単に切り離せる。     36   左右のボルトをすべて外すと、このようにサブフレームが外れる。呆気ないほど単純に留まっているだけだった。  
     
  37   外されたサブフレーム。下部はスチール製で、予想以上の重量がある。他の部分とは重さの感覚が違っている。     38   ようやく全貌を現したエリーゼの心臓部。メインフレームの後端部分に上手く配置されていることがよくわかる。     39   急にエリーゼの寸法が縮んだように見える。運転席に座るドライバーと背中合わせにエンジンが配置されている様子がよくわかる。  
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