E46 M3 エキマニ開発#3(苦悩の日々)
 

前回のテストでノーマル以下の結果になってしまったE46 M3エキマニですが、
このまま引き下がるわけには行きません。
今回は触媒パイプを試作してテストしてみました。

 
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両者のトルクカーブをよく見てゆくと、下記のことがわかります。
*4000rpm付近にひどい谷がある。
*トップエンドが全然良くなっていない。
点線はSACLAM試作エキマニ装着車、実線はSTDエキマニ装着車。
 
*写真のトルク表示は4速駆動輪部でのトルクです。
 



一体如何したのでしょう? M3Cで走行確認したときはとっても良いフィーリングだったのですが、46M3の場合フリッピングでも調子よくありません。

空気が入っていかないのでしょうか?
だとすると・・・・エキマニに問題ありです。
燃料の調量が合っていないのでしょうか?
いやいや、既に空燃費データーは採取済。薄めの数値ですがこれが主原因ではありません。
点火タイミングが良くないのでしょうか?
最近の高性能エンジンは、NAで有ってもエンジン保護のために、点火タイミングを遅らせてしまうことがあります。(水温、吸気温が異常に上昇したときや、ノックセンサーがノックを感知したときなどさまざまです。)
ECU(・・・いやいやDMEと言います)の作動状況をモニター出来ればすぐわかることですが、この時はBMW初心者の我々は診断ツールさえ揃えておりませんでした。



この時点からしばらくの間、あ〜でもない?こ〜でもない?と悩んでいたのですが、スタディさんから「VANOSとのマッチングが悪いんじゃないですか?」の一言。
う〜む・・・・・・・。そ〜かな〜?・・・・・。あれっ!!!!ひょっとしたらそうかもしれない!思い当たる事がありました!



  
   
 
 
     
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  早速触媒パイプを取り外し、試作用の組立冶具を用意しました。 3   触媒パイプを試作するための部品類もかき集めてきました。
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  パーツを治具にセットし・・・
 
   
 
 
     
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  いざ組立です。 6    
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  出来上がりました。 
 
   
 
早速車両に装着します。
 
   
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ドキドキしながらのテストでしたが、結果はこのとおり。
4000rpm近辺のトルク谷は見事に解消されました。
ピークパワーは多少向上していますが、7000ピークは変わりません。
*最高出力発生回転のカタログ表示はもっともっと上ですから・・変です。
赤点線が“STDエキマニ+STD触媒パイプ”。
黄色の実線が“試作エキマニ+試作触媒パイプ”です。
 
*写真のトルク表示は4速駆動輪部でのトルクです。
   
 
 
     
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  既にお察しの良い方はお解りと思いますが、いったい何を試したのかといいますと、“6−2−1ロング”タイプのエキマニ配列を試してみたのです。
6−2集合部は8000rpmでの吸出波効果を狙ったものですが、4000rpmでは逆効果となる押込波を発生させます。4000rpmトルクの谷の原因だったようです。
*エキマニの吸出し効果が顕著に影響するのは、オーバーラップの大きなハイスピードエンジンです。
*E46M3に搭載されているダブルVANOSエンジンは、中速時に一番オーバーラップが大きくなり(レースエンジン以上に大きくなるようです)排気管反射波の影響をまともに受けてしまうようです。
4000rpm時の押込波に、2-1集合部分からの吸出波をぶつけて悪影響を緩和したのです。
 
 
   
 
装着状態です。
 
   
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  せっかく作った試作品、STDエキマニとの組み合わせでもテストしてみました。 17   このようにセカンダリー長さが200mm異なりますので、理想とは程遠いのですが、物は試し テストです!
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  結果はこのとおり、モッコリトルクがさらに膨らんできました。
ついでにピークパワーも10馬力アップです!
え〜〜〜っ!!!
 
 
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試作エキマニ+試作キャタパイプ :実線
STDエキマニ+試作キャタ :点線
*ここでもSTDエキマニのほうが良いのです。
*パワーカーブは7000rpmで頭打。伸びてゆきません。
OBD2スキャナーでも有ればもう少し突っ込んだ推論がたてられるのですが・・・・・。
 
*写真のトルク表示は4速駆動輪部でのトルクです。
 

まだまだ暗く冷たい日々が続きます。

 

つづく