ALFA 156 GTA ブロック加工 

 

ALFA 156 GTAのエンジンブロックを加工しました。

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  1.ブロック加工
   
 
 
     
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  オイルメインギャラリーへつながるオイル通路横穴には、機械加工時に出来たバリがそのまま残っている。 2   こちらは、ブロック内側のメインベアリングハウジング横にあるオイル戻し穴、あるいはブローバイ抜き穴だがここにも加工後のバリが残っている。
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  メインギャラリーは、ドリルに長い研磨棒をくわえ、その先にペーパーを巻いて内側のバリ落しと研磨を行う。
 
   
 
 
     
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  ここはカッターでバリ、エッジを落としてゆく。 5   水通路にも鋳型の段付きや加工バリが残っている。
この段付きはかなり大きいのでカッターで削り落とす。
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  ウォーターポンプからの水が水通路よりウォータージャケット内に噴出す穴。ここにもバリを取り、みがいておく。
 
   
 
 
     
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  ブロック横の水通路もペーパー棒でみがく。 8   ここは、分解時にボルトがかじっていてネジ山が根こそぎなくなっていた所。
まずはオーバーサイズのドリルで下穴を開け・・・・
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  ヘリサート用のタップでネジ山を立て・・・・・
 
   
 
 
     
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  ヘリコイルをネジ込んでボルト穴のリペア完成。 11   メインベアリング裏のオイル溝の中に見えるのは、メインギャラリーからのオイル穴とオイルジェットへのワンウェイバルブ。
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  ピストン冷却用のオイルジェットはブロックにカシメられている。
 
   
 
 
     
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  ブロック内側のバリ取り加工完成。 14   全気筒の実圧縮やブロックの加工精度をみたくて、3次元測定機を使い各部を測定した。
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  クランクセンターから。
 
   
 
 
     
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  ヘッドガスケット面の高さを測定。少し傾きがあるかな? 17   コンロッドの両エンドセンター間の測定。
ピストンのピストンピンセンターからトップリング上面までの高さを測定。
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  ピストントップの容積は、同径ボアの治具にセットして測定した。
実圧縮は、若干低目だがほぼカタログ値どおりである。
 
  2.ピストンライナー
   
 
 
     
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  このピストンは鋳造品だが、けっこう軽く出来ている。スカート部に施工されたテフロンコーティングがごっそりと剥げ落ちている。これはコーティング前の脱脂が不十分なためにおこる。 20   ごく普通のピストンリング。このリングセットのオイルリングのせいでオイル消費が多いと聞いたことがあるが、オイル消費や、またブローバイ量などは他の要因もからむので、一概にリングが不良ともいえない。
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  オイルリング溝にあるオイル戻しの切り欠き。こんな所にもバリが残っている。
 
   
 
 
     
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  先の細いカッターでバリを削り落としてしまう。 23   ピストンスカート端部の仕上げが少々雑である。ここに残っている鋳肌を削り、きれいに仕上げる。
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  ピストンピンボスの内側面取り部も丁寧にR仕上げをする。
 
   
 
 
     
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  ピストントップのリセス加工部にバリがかなり残っている。燃焼室内にバリやエッジは残したくない。 26   細部の手加工が終わったら、スカート部にもモリブデンコーティングをして完成。
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  ライナー内径の測定をする。変形の有無や、冷間時のピストンクリアランスを知るためだ。
 
   
 
 
     
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  ライナーがブロックにセットされた時の内径を測定した。
本来はダミーヘッドを乗せて行うのだが、それが無いので本物のヘッドを乗せてクランク室側からの測定。
29   クランク室側からシリンダ越しに燃焼室を見ることはあまり無い。
測定結果は全体的に数μボアが拡大することがわかった。
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  このENGは、BDCでピストンのスカート部がライナー下端よりかなり飛び出してしまい、丁度その位置でピストンのコーティング剥がれが起きている。
 
   
 
 
 
     
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  ライナー下端の面取り、シリンダボアとの境目に角が残っている。 32   この角をきれいに丸めて、ピストンスカートが傷つかぬようにする。
 
   
 
  3.コンロッド・クランク
   
 
 
     
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  しっかりとしたコンロッド。小端部にはブッシュが圧入され、ピストンピンはフローティングフィットとなる。
大小両端には重量合わせ用の肉が付く。
34   小端部上の四角い出っ張りの大きさが違っている。
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  大端部のキャップ側の肉もそれぞれ違った大きさに削られている。
 
   
 
 
     
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  こんな方法で大端部同士のバランスもチェックしてみた。
全てが揃っている。お見事!
37   クランクのホイル穴を指で触ってみると、やはりエッジが残っている。
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  クランク軸は、ダイヤモンドコンパウンドでみがきなおす。
 
   
 
 
     
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  オイル穴まわりのエッジをきれいに落としておく。 40   ヘリカルギア式のオイルポンプ。リリーフバルブはオイルストレーナー内に有る。
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  R側ドライブシャフトのベアリングサポートと一体式のオイルフィルターブロック、リリーフバルブ、油温・油圧センサーが付けられている。
 

今回このプロジェクトでピストンを作ってしまおうということになった。
下がそのモデル図である。

   
 
 
 
     
総削りで製作し、STDに対しピストン挙動の改善、ブローバイガス量・オイル消費量の減少を目的とした。 ピストンクリアランスの見直し、セカンドリングのV溝加工、オイルリターンホールの追加などを盛り込む。これを基本にチューニングENG用ピストンなどに発展させることが出来る。