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フロントカバーを取り去った全景。やたらスプロケやプーリーの数が多いような気がするが、これはV型DOHCエンジンならではの特徴。   2   まず、テンションプーリーから取り外し作業に入る。これを緩めることで、ベルトの張りが緩み、取り外すことができるようになる。  

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  おっとその前に、圧縮上死点を出す作業をしておこう。今度組むときの目安にもなるし、エンジンバラシのときの基本作業なのだ。  
     
4   まず、クランクプーリーとブロック側の合いマークが合っていることを確認。刻みの部分(指を指しているところ)が、合いマーク。   5   カムのスプロケット側にも、同じように合いマークが設けられている。IN側とEX側のスプロケットに刻印が打たれている。   6   ただ、ちょっとわかりにくいので、ペイントをしておこう。このほうがハッキリとわかるので、いつもバラシ時の癖にしている。  
     
7   クランクプーリー側にも、同様にマーキングをしておく。ペイント色は何色でもいいが、わかりやすい色を使うといいだろう。   8   ベルトを外すためには、いろいろと外さなければいけないものがあったので、まずは、カムカバーを取り外すことにした。   9   カバーが外れると、V型エンジンの片バンクのヘッド内部が見える。ちゃんと2本のカムが入ってました。ま、当たり前か……。  
     
10   ヘッド上部はこのような形状になっている。カムのジャーナルは各3点。ただ、IN側とEX側のカムの長さが違うことに注目。   11   バルブの駆動方式は、カム山直押しタイプで、クリアランス調整のシムはインナータイプ。現在のオーソドックスな仕様といえる。   12   カムキャップには組み付け方向が刻印されている。これはカムの後端だから、フロント側は右側ということになる。  
     
13   と、ここまできたところで、テンションプーリーを外す作業に入る。ボルトを緩めるとスプリングが効かずに、テンションがなくなる。   14   コグドベルトにテンションをかけるスプリングは、プーリー内でこのようにセットされている。   15   さてと、ここでタイミングベルトを外すことにいたしましょう。テンションがかかっていないので、スススッと外すことができます。  
     
16   続いて、カムシャフトをモンキーで固定しておいて、カムスプロケットのセットボルトを緩める。センター部一本で留まっている。   17   セットボルトが外れた状態。外観からはキー溝等がないことに気が付いた。内部に設けられているのだろうか?   18   ボルトが外れても、スプロケットが外れないので、プーラーを使って抜いてみることにした。  
     
19   少しばかり力が必要だったが抜けた。さすがプーラーの威力。すっぽりと抜けてくれました。   20   予想していたとおり、カムシャフト側にキー溝が設けられていた。だが、キーが見当たらない。スプロケット側に付いているのか?   21   が、が、だが、だけど、なのだ。スプロケット側にはキーどころか、なにもない。ただ普通にテーパー勘合しているだけ。  
     
22   とりあえず反対バンク側のスプロケットも全部外してみることにする。すべてテーパー勘合なので、プーラーが必要だった。   23   反対側同様に、カムシャフトのテーパー面にはキーを入れるための溝が設けられているが、キーは存在しなかった。   24   4個のスプロケットが外れたので、バックプレートをはず作業に入る。コレを外さないと、ヘッドがばれないのだ。  
     
25   バックプレートが外れた状態。ずいぶんとすっきりしてきた。だが、左側には、インダクションボックス取り付け用のステーがある。   26   ここで、タイミングベルトを完全に外すためにクランクプーリーを抜く。インパクトレンチでボルトを外すことにする。   27   カムとは違って、クランクプーリーにはキー溝がある。当たり前のことなのだが、ちょっとホッとしたような気分になる。  
     
28   クランクプーリーを外すと、タイミングベルトを完全に外すことができる。このあたりはちょっとやっかいだ。   29   外したタイミングベルトをチェックしてみる。このエンジンは1万km程度の走行しかしていないので、まだまだ大丈夫。程度はいい。   30   次に、デリバリーを外す。これはインジェクターとデリバリーパイプを一緒に取り外すほうが簡単そうなので、その方法でやる。  
     
31   ヘッドにボルト留めされている部分を外してやれば、デリバリー&インジェクターを取り外すことができる。簡単です。   32   インジェクターは、Oリングを使ってヘッドに差し込まれているので、そこに注意しながら、各気筒を外していく。   33   デリバリーとインジェクターが外れた状態。ようやくインテークポートの全貌が姿を現した。ンッ、ひょっとすると……??  
     
34   思ったとおり、ダイレクトなポート形状なので、ポート入り口からバルブのステムと傘部分がほとんど見える。ストレートなポートだ。   35   ここでカムシャフトを外す作業に入る。フロント側のキャップを含めると、1本のカムに4個のキャップが設けられている。   36   片方のフロント側カムキャップは他のものと同じように2本のボルトで留められている。ま、これはなんということもない。  
     
37   だが、逆サイドのフロント側キャップはボルト4本で留められている。V型エンジンの構造からできた寸法を補正するため?   38   キャップを全部外すとカムシャフトが外れてくれる。それほど作用角やリフト量はなさそうに見える。高回転型ではないのだろう。   39   EX側のカムシャフト後端には、円盤状のプレートが設けられている。なかに突起があるので、センサー用のパーツだろうか?  
     
40   そうです。ヘッドの裏側にセンサーがありました。ここでカムシャフトの回転数をピックアップしているのです。   41   カムが外れたので、リフターを外してみることにした。ラッシュアジャスターが内蔵され、バルブのセット長に加えて上部にセットできる。   42   バルブとスプリング、リテーナー、そしてコッターはこのように納まっている。標準的な構成といえるだろう。  
     
43   すべてのバルブリフターを取り外しておく。この後ヘッドボルトを緩めて、ヘッドとブロックを切り離す作業に入る。   44   けっこうなトルクで締め付けられているヘッドボルト。この渋い顔から、力のかかり具合を想像していただきたい。   45   ここで見かけない工具を使っています。レンチとソケットの間にセットする。これはゆるめ時のトルクチェックを角度で見ておくための工具。  
     
46   一本の線があるが、これが角度を表わす仕組み。現在は160度弱のところを示している。もちろん、最初に0地点にリセットしておく。   47   ヘッドボルトをすべて外したが、リヤ側にサーモスタット入りの部品が取り付けられていたので、コレを先に外さなければいけない。   48   これで晴れてヘッドを降ろすことができる。ガスケットの固着も少なかったので、けっこうスムーズにヘッドを抜くことができた。  
     
49   スタッドボルトで留められていたヘッドが降りたところ。予想通りスリーブはフローティングタイプ。アルファエンジンの伝統だ。   50   スリーブのなかに納まったピストン。ブロックとは完全に独立しているスリーブ構造を採用している。その間はウオーターラインだ。   51   ピストンは、ほぼ面一状態なのだが、若干下がっている。クラウン部分も、それほど盛り上がっているわけではない。  
       
52   外したヘッド側を見てみよう。燃焼室は、まだ余裕のある作り方。スキッシュエリアが設けられていることが分かるだろう。   53   同様にして逆側のヘッドも取り外す。要領はまったく同じ。スタッドボルトがかじっていることもなくスムーズに抜けた。          
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